在宅ワークで過ごしていると、自分が大きな社会の流れから降りて少し斜めから物事を見ているような気持ちになる。
そうして、SNSで文章を見たりテレビの発言などに敏感になっていることにも気づく。
散歩をしていて、立て看板に「女性は夜道は必ず二人連れ」と書かれていて、「なんで女性だけ一人じゃ生きられないみたいな書き方されなきゃいけないんだ、いろいろ不公平だ。」とか考えてしまう。
でもその後、カフェで優しい女性店員さんとお話したり、一人で勉強している女性を見て、なんだかほっとする。
たらればの話をすれば、私はもし男性に生まれていたら海外放浪の旅に出ていたと思う。
10代の頃は、もしかしたら世界を飛び回るかもと英会話に通ったりしたものだった。
だけど今は怖い。そりゃコロナもあるが、それだけではない。治安とか実家とかパートナーとか、置かれた環境やいろいろな状況を考えてしまう。
人間は歳をとると動き出すのに倍の労力がかかるような気がする。
フットワークが軽くいられるようにと心がけていても、実際はそうならなかった。
ルーティン化しないと回していけない物事が多すぎた。
そうして私は入籍の道を選ぼうとしている。
結婚とは、私一人の考えでは動けなくなることなのだろうか。
一人でいたときですら動けていないこの私が、家族を持つとどうなってしまうのだろうか。
結婚前の女性がこんな気持ちなのだとは知らなかった。
お幸せにと声をかけてきた女性たちが、みんなこんなこと考えているとは思えないけれど。
トップ写真のような、つれそう老夫婦には憧れがある。
自由と家族を求める自分はどこまでもわがままだなと思う。
どちらか選ばなきゃいけないのかと考えると辛いから、深く考えないことを選びたい。
先週のオードリーのラジオで、若林さんが「結婚をして3年間は修行だと思っている」と言っていた。
私もそう思えば良いのかもしれない。
意外とそういう人も多いのかもしれない。
深く物事を考える時間があるというのは、良いことなのかわからない。
コメント